怒りや悲しみのような感情は
できれば味わいたくないですから、
別のことに集中して
考えないで済むようにしたり
どうでもいい過去の事として無視してしまえば、
とりあえず忘れることもできるでしょう。
ただ、抑圧を繰り返した感情は
実際に消えてしまったわけではなく、
少しずつ心の奥で溜まっていきます。
イメージで例えれば、
バカにされた時の怒りは怒りの風船へ
悲しかった気持ちは悲しみの風船へ
というように。
過去の出来事と似たような状況が
現在に起こると、
既に味わいたくないことを
心は知っているので
無意識に風船の中へ溜めてしまいます。
そんな抑圧によって
少しずつ少しずつ時間をかけて
割れんばかりに膨らんだ風船は、
何かの出来事がきっかけとなって
はじけてしまうことになるのです。
例えば
過去にいじめられた経験や
自尊心を傷つけられた経験が多かった人が、
ちょっとしたクイズに答えられなかった時、
冗談ともとれるトーンで
『こんな簡単なのわかんないの~?』
と、パートナーや子供に言われ、
カッとなって
『馬鹿にしないでよ‼』
『馬鹿にしやがって‼』
と、自分でも驚くほどにその言葉に反応し
感情的になり過ぎてしまった、という状況です。
それまでは、冗談でやり過ごしたり
イライラしても抑えることができていた感情が、
突然コントロールが利かなくなり溢れ出た時には、
相手からすると
『そこまで怒らなくても…』
と感じるほどの態度となって表れますから、
自分でも『感情的になり過ぎてしまった』
と自己嫌悪を感じてしまいます。
このように
感情を抑え続けることは、
他者だけでなく自分自身も
さらに傷つけてしまう可能性があるのです。
もしあなたが
はじけてしまった怒りの感情に
傷ついたら…
激しい怒りを表した自分を責めるのを止めて
まずはわかってあげてください。
それほどずっと我慢していたということを。
我慢を続けてしまうほど
無かったものにしたいほど
その言葉が悲しかったのだということを。
その気持ちに寄り添った時
あなたは心が振動するのを感じるはず。
それがあなたの愛のエネルギーです。
そうしてあなたの心を受け入れた上で
怒りを表現し過ぎてしまったことを
相手に謝ってみませんか。
その時なら
相手もあなたと同じように
あなたの気持ちを
わかってくれるのではないでしょうか。
あなたの怒りや悲しみの感情も
人生を彩っている一部です
過去からの邪魔者としてではなく
あなたに理解され
愛で包まれるのを待っていますよ♪
2017 / 11 / 22 kyoko