私たちは無意識であっても
常にいろんな選択をしながら生きています。
例えば、対人関係で自分の意見を言わない人は
自分の気持ちを表現することではなく、
自分の気持ちを抑える事や相手を優先させることを
選んでいます。
いつも自分の気持ちを抑え、相手を優先させる事を選んでいる人が
『誰も私の気持ちをわかろうとしてくれない!』
『私のことは優先しようとしてくれない!』
と、周囲に対して怒りが湧いてくることがあります。
『自分はいつも周囲の気持ちを考えて、
自分より他者を優先するようにしているのに
なぜ周りの人は、自分のことを考えようとしてくれないのだろう…』
と、悲しい気持ちにもなります。
周囲への優しさを選んで生きているはずなのに自分は優しさを得られない。
そんな状態に、世の中が理不尽だ、とも感じるかもしれません。
ただ、受け入れ難いことかもしれませんが、
いつも自分の気持ちを抑えることを選んでいるのは
他の誰でもない自分自身です。
自分がストレスを感じていることを自覚しながら、
それでも人への優しさの方を選んで生きているのです。
このように、自分自身でストレスになる事を選びながら、
それを気付いてくれない周囲の人に怒りが湧いてくる、
そんなケースはよくあります。
例えば、友達と旅行の行き先を決める時、
いつも相手が望む所に合わせていた人が
4度目の旅行の場所を決める時になって、
『いつもあなたの行きたいところに行ってるんだから
今度は私の行きたいところに行こうって言ってよ!』
とイライラしながら思っていました。
それなのに、その気持ちを相手には言わず、
相手の性格が悪いとか自分への友情がない、
と責める気持ちや怒りが湧いてくるというような心の状態です。
このようなケースで怒りが湧く人は、
思いやりや心遣いは人に与えるものだからこそ
自分も人から与えられるべきだ、という考えを持っている可能性があります。
これは誤解です。
もちろん、人への思いやりは素敵なものですし
自然に人から思いやりを受けることも幸せなことですが、
自分自身に対して思いやりをもって接してもいいのです。
自分の気持ちを大切にする事を選んで行動しても構わないのです。
友達の性格を責めたり、友情を疑う前に、
こんなに感情的になる程、相手を優先することばかり考え
自分に我慢をさせることを選んで行動していた
ということに気づいた上で、
『私、今度は〇〇に行きたいな~!』
と、自分の願望を友達に伝えることが、
自分の気持ちにも思いやりをもって接することになりますし、
友達のことを信頼しているからこそ
本音を言えるということにもなりますので
何もマイナスなことではないのです。
不満なことが溜まっていたり、
悲しいことが続いている時は
いつも自分がどんなことを選択しているのか
見つめてみてください。
我慢ばかりを選んでしまっている人は
我慢の道を歩き続けてしまいます。
我慢が辛いと気付いたなら、
いつでも違う道を歩いていいのです。
あなたが選んだ道が
これからの未来に現れるのですから♪
2018 / 1 / 27 kyoko♪