自分への嘘

 

多くの方が

『できれば嘘はつかない方がいいな』と考えますよね。

 

とは言え、日常では、人を騙すためというようなネガティブな嘘だけではなく、羞恥心や思いやりからの嘘というものもあります。

 

ですので、現実的には他者に対しての嘘はそれぞれの性格や生き方によって、時にはついてしまうモノ、と言えるのではないかと思います。

 

 

そんな中で、今回は【自分への嘘】は、つかない方がいいという事を記したいと思います。

 

この【自分への嘘】というのは、

幸せでないのにその気持ちを胡麻化して過ごすことや、悲しいのに悲しくないと思い込もうとするなどの、

自分の素直な感情を受け入れないように生きているという状態(=本当の自分の気持ちに嘘をついている)です。

 

他者に対して、どうしても意地や見栄が出てしまい、素直な感情を表現できない方でも、

自分のありのままの感情を受け入れ、その存在を認めている方が自分を愛するという意味でも良いのです。

 

例えば、『あんな人に嫌われたって全然かまわない!私だって嫌いよ!』

 

と、外面的に発していたとしても、本心では『嫌われてしまってとても悲しかった…』という気持ちも

感じているのであれば、その気持ちを抑え込んだり誤魔化したりせずに、

そのように感じる自分の心を理解し、受け入れた方が

自分の中でだけでも自分の心を否定せずにいられます。

 

特に自己否定が強い方が人から受け入れられなかったと感じた時、その悲しみはとても強く、

その感情を受け入れることに抵抗を感じるのは仕方のないことです。

 

それを感じてしまうと『ほら、やっぱり私はダメなんだ。』と、

より一層、自己否定を感じてしまいかねないので、

 

それから自分を守るためにも、

『私を受け入れないアイツが悪いんだ!』と、

怒りの感情だけにフォーカスしてしまった方が、相手だけを否定できる事で、

何となく楽な事のように感じるのです。

 

とは言え、相手を否定したからと言って、自身を肯定できるわけではありませんし、

その時感じていた悲しみの感情が、消えてなくなってくれるわけでもありません。

 

長年かけて、そのようなパターンで押し込められた感情は、心の奥で大きくなって

その存在を無視することはできないほどのものになってしまいます。

 

ですので、自分の心に嘘をつき、

相手だけを責めて一時的にやり過ごすことができたとしても、

 

その行為は言い方を変えれば、

自分で自分を苦しめてしまっている(=自分を愛さない行為)

とも言えるのです。

 

 

 こんな嘘を無意識に自分についていたかもしれない…

 

そんな風に感じた方は、

嘘を選んだアナタと一度向き合ってみるきっかけにしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

誤魔化したくなるような感情も

 

ちゃんと受け入れてみて下さい。

 

それはあなたにとって

 

実はとても大切なことなのです♪

 

 

 

 

 

 

 

2019 / 5 / 22                 kyoko