愛を受け取ること

 

 *『 ありがとう』と言うよりは言われたい。

 *誰かに助けてもらう事に対して申し訳ないという気持になる。(または、なんとなく不快に感じる。)

*人に頼るのは良くない事だ。

*愛は与えるものだ。

 

男性でも女性でも男性的資質(心理学用語では男性性と言われます)を優位に生きている方はこのように感じる傾向が強くなります。

 

 

 

このタイプの方が、日常に強いストレスを感じている場合は、

【愛を受け取る事】を意識し直す事によって、

ストレスのもとになっている心理状態を手放していくことに繋がります。

 

このようにお話しすると、

『でも、全く頼ってないわけではなく、ちゃんと助けてもらう事もありますし、

感謝の言葉も忘れませんよ?』

 

と言う方もきっといると思います。

 

私がここでお伝えしたいのは、

表面の行動そのものではなく

ちゃんと愛として受け取って下さい、ということです。

 

なぜ、あえてこのように強調するのかと言うと、

前述した、男性性優位タイプの方は

言葉の通り、男性性を優先した考え方で生きているので

自然とそのほうが良い事(優れている)だと感じています。

ですので、他者から助けられるなどの愛を受け取る状況になると、

自分がまるで弱い立場(劣っている)であるかのような抵抗感を

無意識に感じてしまいます。

 

さらに言えば、

『助けてもらって有難いなぁ』と幸福感が湧くのではなく、

『なんだか申し訳ない』とか、

『借りを作っちゃったな』というような感覚になる事もあるのです。

 

申し訳ない

借りを作った

という感覚になりながらも、

行動の部分では頼って感謝も表現したので、

相手からの行為をちゃんと受け取ったと思うかもしれませんが、

 厳密に言うと、愛として受け取っていません。

 

心の中のエネルギーは

申し訳ない(=ごめんなさい)

借りを作った(=弱みを持った)

に近い感覚ですからエネルギーとしてはネガティブなのです。

 

せっかく愛情を受けているのに、

受け取る側が違うものとして受けとってしまえば、

愛されている実感にはなっていません。

 

ですので、

このようにネガティブな感覚になるという方は、

『申し訳ない事とか自分が弱いなんて事じゃなく、

愛を受け取っている(愛されている)という事なんだなぁ。』

 

と、ネガティブに傾きがちなエネルギーに向き合い、

意識的に幸福感として再確認してみましょう。

 

それでも抵抗が強く残る場合は

受け取る事(愛されること)に対して

かなり否定的だと気付ける機会でもあります。

 

否定が強い方は

『申し訳ないから早く挽回しなくちゃ』とか

『早くお返ししなくちゃ!』と

こんな考えも湧いていませんか?

 

愛を受け取っている事を味わうことはなく、

与えることばかりにすぐ気持ちが向っている状態です。

こんな習慣が気付かぬうちに、ストレス過多の原因になっています。

 

『なんでいつもこんなに良いことしてるのに、

ストレスだらけなんだ!?』

と、人生に幻滅するような気持ちにもなりかねません。

 

ですから、愛をどのように捉え、

受け取っているかを理解することは、

心身の健康という意味でも大切なのです。

 

 

 

 

2019 / 7 / 18         kyoko