「絶対に攻撃してくるはずがない」
と思える人とのコミュニケーションは
とてもリラックスした状態でいられます。
ですから、周囲の人たちをいつも信じて過ごせる人はとても幸せです。
ただ、言うまでもなく、誰もがその幸福感を味わっているわけではありません。
過去の経験によって人を信じる事への恐怖感を
持っている方はとても多いでしょう。
そのうえ、
男なんてどうせ…
女なんてみんな…
世の中なんて…
というように、ある対象への不信感をもつこともあります。
人の心は見えません。
ですから、
信じることへの恐怖感がある人にとって
『他者を信じるきる』ことはかなり難しいことです。
では、
『自分自身を信じる』ことはどうでしょう。
本来、自分のことは一番知ることができます。
誰かとコミュニケーションする時の自分の本音が、
真実か嘘か、真剣か適当か、善意か偽善かは
ちゃんとわかるはずです。
ですから、自分の本音と行動に矛盾がなければ
自分を信じていられます。
ただ、人間は自分にとって都合の悪い心の動きを
無視し、その感情に蓋をしてしまうこともあります。
例えば、誰かに嘘をついている時に
ザワザワとネガティブな感情が湧いたとします。
そんな自分の心の動きに、
(このくらいの嘘、大したことないし‼!)
と、湧いた感覚を言い訳で無視し、
開き直ったその対応が、心の動きを無視している状態です。
このように
心が『これって良くないんじゃないの?』
と感じながらも、それを無視したような対応をし続けると、
自分自身を信用できない心が育っていきます。
誰からも責められなくても
バレていなくても
その行いをする自分を
自分自身が否定的に見ているのであれば、
それをないもののように振る舞う自分に
不信感を抱きます。
自分を信用できないと
他者や社会を信じることは難しくなります。
ですから、
漠然とした不安を抱えている人が、
周囲の人や自分の未来を信じられる心に至るには、
結局、まずは自分を信じられる生き方を選択するしかありません。
コロナ禍で混沌とする社会を体験しているわたしたちは、
ますます
いかに自分を信じられるか
ということが大切になっていくのではないでしょうか。
2020 /12 / 27 kyoko