親子関係で理不尽な扱いを受けてきた人の多くは、なかなか自信が持てず、何かにつけて自分のことを否定したり責めたりしてしまいます。
大人になってから幼少期の経験を振り返った時、明らかに親の方が悪いと思える場合もあれば、そうとも思えないことも多く、
そういうケースでは
『私が親の理想通りの子じゃなかったから…』
と、自分自分を責めてしまいます。
例えば、幼少期の両親の関係がうまくいっていないとき、小さな子供の立場ではその状況や理由を理解はできません。
そんな時期の機嫌の悪い親に、
『まだ片づけてないの!?』
『さっさと食べなさい!』
『なんで言った通りにできないの?!』
と、強い口調で繰り返し責められてしまうと
『私がちゃんとできてないから怒られるんだ』
と感じてしまいます。
そうなると、周囲に機嫌が悪い人がいるたびに、つい自分自信を責めてしまう癖がついてしまうのです。
あなたは何も悪くないんです。
親があなたを自分の願望通りに動かしたかっただけなんです。
そもそも、人を自分の思い通りに動かしていい人なんていないですよね。
それに、誰かの理想通りに何でもできてしまう人も存在しないんです。
でも、あなたを思い通りにしたかった親は勘違いしていたんです。
子どもは親の言うことをちゃんと聞くべきだって。
だいたい、親だって、親として理想的に生きているわけでもないのに。
だから、親が声を荒げてあなたを否定したことは全て、親の心の余裕のなさが原因です。
だからもう、あなたは自分を否定しなくてもいいんです。
ただ、それが頭で理解できたからといって、あなたの中の自信のなさはすぐには消えてはくれないでしょう。
それは、当然のことです。
知識として『親に余裕がなかったからだ』と理解しても
傷ついた心はすぐに納得なんてできません。
だからこれからも、あなたが悪いわけでもない場面で『これって私が悪いのかな?』と、感じてしまうかもしれません。
でもその時こそ、あなたが自分を愛するチャンスです。
不安が湧くたびに、
『わたしは何も悪くない。だから心配しなくて大丈夫。』
と、あなた自身があなたの心と丁寧に向き合ってみて下さい。
繰り返し繰り返し、そんなあなた愛が届いたら…
『わたしは何も悪くなかったんだ』っていう事をあなたの心は必ず信じてくれますよ。
2021 / 3 / 26 kyoko